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journal

ボタンの話

2015.03.31

_シャツのディテール

先日、ボタンダウンの話をしましたが、その主役、ボタンのことについて触れるのを忘れていました。

襟だけでなく、シャツの前やカフスを留める大事なボタン。
その機能面だけでなく、見た目にもとても大きな役割を担っています。いわばシャツの「目」といったところでしょうか。

ということで、ホーローシャツであつかうボタンを紹介したいと思います。

 

takase

まずは「高瀬貝」のボタン。

少しクリームがかった色をしていて、画像のように白い生地に良く合います。程よく厚みもあるのでカジュアルはもちろん、ビジネスシャツにも対応します。

 

tansui

次に紹介するのが「淡水真珠貝」のボタン。

真珠って貝からとれますよね。その真珠を作る貝のうち、海水でなく淡水の環境で育つものの貝殻から作られたボタンです。
ご覧の通り、マットな白さが特徴です。

 

bluedungary_tansui

そのため、鮮やかな色の麻や、表情のあるカジュアルな生地と相性抜群。
また、白い生地と合わせるとクリーンな印象が強調されますので、そのようなイメージのシャツがお好みの方は良いオプションとなります。

 

tansui3mm

お次は同じ淡水真珠貝でも厚みがあるタイプ。

この厚みがシャツの中でいいアクセントになってくれます。薄めのタイプが軽快さを演出するとしたら、こちらはやや重厚な感じ。
ただ、かっちりするというよりも、やさしくどっしり構えているという感じでしょうか。

 

dungary_tannsui3mm

カジュアルな生地と合わせるとやわらかな印象にもなります。

 

ボタンは、サイズを小さくすることでも印象が変わりますので、オーダー時によく相談しましょう。

ではまた次回!

 

holo shirts.を着てる人 田中紗樹さん

2015.03.23

_着用レポート

服は、ハンガーに掛かっているとき綺麗でも、着るとイマイチ、というのでは意味がありません。
着ているときにかっこよく、服だけでなく着ている人が素敵に見えることが大切です。

そこで、このjournalでは、ホーローシャツをオーダーして、素敵に着てくださっている方を少しずつ紹介していきたいと思います。
オーダーの際の参考にしていただいたり、その方の活動に興味をもってもらうきっかけに、どうぞお楽しみいただければと思います。

第一回目は、アーティストの田中紗樹さん。

sakitanaka1

東京を中心に活動する彼女は、様々な技法でドローイングやペインティング、立体作品を発表しています。

ある場所に滞在して、そこの空気を感じながら制作をすることを得意としており、今も六本木のHOTEL&RESIDENCE 六本木で、展示、滞在制作をしており、その様子を公開しています。

sakitanaka2

この日はつなぎの下にシャツを着てくださっていたのですが、本当にお似合いでよかったです。

オーダーは、「バサっと羽織れるカジュアルなもの」ということでしたが、その際に「襟というものがあまり得意でない」ということも聞いていました。

確かに襟によっては、かしこまりすぎてしまったり、幼く見えてしまったり、本人が意図しない印象を与えてしまう恐れがあります。

sakitanaka4

そこで今回は、襟を小さく、外側に向かって広がるような形にしました。
その上で、首もとの開きを広く深くとって、カジュアルでも上品さが残るように工夫しています。

sakitanaka3

sakitanaka5

今日は作業もあることからジーンズに合わせていましたが、裾をまっすぐにカットしたことで、それでもしっくりはまっていました。
(裾の表現についてはこちらをご覧ください)

生地は麻をチョイスされているので、洗って着てを繰り返すと徐々に表情が変化していくと思います。そんな状態のシャツに会えるのも楽しみです。

田中紗樹さんの公開制作は3月26日まで行われているようですので、フラっと寄られてみてはいかがでしょうか。

それではまた次回!

 

ホーローシャツ4月の受注会もまだまだ予約受付中です!よろしくお願いします!

4月の受注会@松庵文庫(終了しました)

2015.03.19

_受注会

4月のシャツ受注会のお知らせです!

 

shoanbunko

 

4月4日(土)5日(日)
場所は、西荻窪の松庵文庫

築80年ほどの一軒家をカフェ、ギャラリースペースなどとして活用している場所で、落ち着いた空気が流れるいいところです。

その2階の小さなスペースをお借りして受注会を行います。

下記の日時よりご都合の良い時間帯をお選びいただき、ご予約ください!
info@holoshirts.com
まで、件名を「シャツオーダー希望」として時間帯を第3希望までお選びください。

4月4日(土)
①12:00〜13:00 ご予約済
②13:00〜14:00
③14:00〜15:00
④15:00〜16:00 ご予約済
⑤16:00〜17:00 ご予約済
⑥17:00〜18:00 ご予約済

4月5日(日)
①11:30〜12:30 ご予約済
②12:30〜13:30 ご予約済
③13:30〜14:30 ご予約済
④14:30〜15:30 ご予約済
⑤15:30〜16:30 ご予約済
⑥16:30〜17:30 ご予約済

シャツは一ヶ月ほどで完成します。これからどんどん暖かくなるこのタイミング、
春夏のシャツを是非オーダーください!

枠が少なくなってきておりますので、お悩みの方はお早めにご連絡ください。

皆様にお会いできるのを楽しみにしています!

ボタンダウンの色々

2015.03.07

_サンプル紹介

世の中で、最初に襟をボタンで留めた方は素晴らしい発明をしたと思います。
と言うとおおげさですが、ボタンダウンってとても便利でお気に入りのディテールです。

ネクタイをしないでジャケットを羽織るときにもサマになりますし、一枚で着る時にも襟のボタンがアクセントになってくれます。
当然ですが襟が固定されているので、大きい襟でもバサバサ邪魔になりません。

それもそのはず、元々は馬に乗ってするスポーツ「ポロ(polo)」のユニフォームの襟が風にあおられてプレーの邪魔にならないようにボタンで留められていたのがはじまり。

(シャツに応用されたのは、あのブルックスブラザーズ創業者のお孫様がポロを観戦して気付いたことから。今でもブルックスではボタンダウンのことを「ポロカラー」と呼んでいます)

今では定番の形ですが、微妙な形の差で結構印象が変わります。

 

BD_white_dungary

このように襟をロールさせれば、上品な雰囲気でジャケットなどと合わせやすく

 

BD_blue

襟をあまりロールさせずにピタっと収めると、よりカジュアルな印象になります。
ネクタイを通すスペースはなくなりますが、普段着で着ることが前提であれば問題ありませんね。

 

BD_stripe

襟を小さく首周りをコンパクトにした上で、ボタンダウンにすることでさらにキュッとタイトにまとまります。

オーダーするときは、どんな襟がいいか相談しながら決めていきますので、自分に何が合うのかがわかっていなくても大丈夫です。

自分には何が似合うのか、それを見つけるお手伝いができれば嬉しいです。

 

サンプルシャツの紹介「比翼」

2015.03.03

_サンプル紹介

シャツって色んなパーツからできてるんだということ、意識しないと気付かないものです。
分解すると、襟、カフス、前立て、ポケット、ボタン、などなど、、、まだまだあります。

一度に把握しようと思っても大変なので、これから少しずつこれらのディテールを紹介していきたいと思います。

そして、パーツだけで見ていてもイメージって湧きにくいと思います。
シャツになった状態で見たいですよね。ということで!

flyfront

 

サンプルとして作った物や、すでにお客様のもとに旅立っていったシャツを紹介していきたいと思います。

今回は、比翼前立てのシャツ。前立てって何?というかたはこちらをご覧いただきたいのですが、
簡単に言うと、前のボタンを留めるところです。
ここはシャツの正面に位置する、襟に次ぐ顔とも言える場所です。なのでシャツの印象をおおきく左右します。

flyfront_up

今回の比翼前立ては、留めたボタンが見えないデザイン。

もともとはタキシードやモーニングなど、正装の下に着るシャツに見られるディテールなのですが、それをカジュアルに使ってはいけないなんて決まりはありません。

今回はカジュアルかつ上品さも残すオックスフォード地で作って、フォーマルとカジュアルのギャップで遊んでいます。

oxford

洗って乾かしてそのまま着てもいいような気持ちのよい生地ですので、受注会などで実際に触っていただきたいです。

ちなみに、うしろ姿はこんな感じ。
ちょっとアウターっぽさがでて、一枚で羽織るのにいいと思います!

backpleats

ではまた次回!

はじめまして

2015.03.01

_その他

みなさん、はじめまして。holo shirts.(ホーローシャツ)と申します。

オーダー専門のシャツ屋です。

お店を持たず、あちこちで受注会を開催しながらシャツを作っています。

 

carte

 

オーダーのはじまりは採寸から。なんだかたくさん測ってるな…と感じるかもしれませんが、それも着心地のためです!少しの時間、ご協力ください。

生地選びやデザイン決定も相談しながらというスタイル。こちらで決まった型を用意していない分、デザインを決めるのに少し時間がかかりますが、悩んだ分、シャツへの理解も深まります。

これから、たくさんの方と色んなシャツを作っていけることを楽しみにしています!

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