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服の価格ってどうやって決まっているんだろう。
気になったことはないですか?
例えばシャツの価格。あるファストファッションブランドでは2000円なのに、百貨店に並んでいるようなブランドでは10000円。ホーローシャツでは20000円。
僕は前職での経験から、量産型の2000円のシャツも、多くの人の知恵と努力でその価格が成り立っている(児童労働などは論外ですが)のを知っているので、その点では本当に尊敬しています。
でも、ホーローシャツはそのような安く作ってたくさん売る類のシャツではありません。
お客様一人ひとりに向き合う時間、時に高度な縫製技術を要する仕様、でもシンプルにさりげなく見せるための工夫など、目には見えづらいけれどたくさんの要素が詰め込まれています。
これまで「気持ちに寄り添う日常のシャツ」というコンセプトのもと、高すぎない価格を心がけてきました。
個々人によって価格に対する価値観は異なると思うので、高価だと思われる方がいらっしゃるのは当然かと思いますが、ホーローシャツがやっていることと真摯に向き合いながら、ホーローシャツとして適正だと思う価格に設定してきました。さまざまな条件を考慮したうえで、考えに考え抜いたベストな価格です。
しかし今、そのベストを更新すべきタイミングがきたと感じています。
さまざまなコストが上昇しているというのはもちろんあります。
生地やパーツだけではありません。
丁寧に作られたシャツを安定してお届けするには、ものづくりのための基盤を整備する必要があります。
アトリエを運営し、縫製スタッフに適正な報酬を支払わなければいけません。
価格の見直しは心苦しい決断ではありますが、一方で、ホーローシャツはもっともっと魅力ある提案ができる。それは自信を持って言えます。
頭に浮かんでいる「もっとこんなことができる!やりたい!」ということの実現可能性を探りつつ、自分自身のレベルアップをはかり、みなさまに安心してオーダーしていただけるような体制を整えていく所存です。
みなさまのお力添えをいただきながら、一歩、さらにもう一歩、前に進んでいけたらと思います。
数あるシャツの中からホーローシャツを選んでいただくことを後悔させないよう、精進してまいりますので、今度ともどうぞご贔屓くださいませ。
【2020年2月より】
・シャツ本体(生地・お仕立て代)¥20000(税別)〜 ※生地や仕様によって変動します
・型紙作成(現在休止中)※再開時に改定料金をお知らせします
(これまでよりも全体的に¥2000〜¥3000の値上げとなります。)
・『シャツ屋のTシャツ』に関しては価格を据え置きます。¥15000(税別)〜
これからもプライドを持ってシャツを作り続けますので、どうぞよろしくお願いします!
早いもので、もう2019年が終わろうとしています。
今年も各地でたくさんの方にお会いして、たくさんシャツを作りました。
来てくれているスタッフも技術を磨いてくれて、本当に頼りになる存在になりました。
外部で縫製をしてくれるパートナー探しも始めて、慎重にですが取り組みをスタートさせようとしています。
そして、今年のハイライトといえば『会話とオーダーメイド』の開催です。