記事: なぜ廃番のはずの生地がまだあるのか??

なぜ廃番のはずの生地がまだあるのか??

ホーローシャツが、そしてこれを手にした皆様が愛してやまない、この綿麻ツイルという素材。
その生地への愛と廃番の経緯についてはこちらのブログをお読みいただきたいのですが、今回はその生地が発掘されましたということと、なぜそんなことが起きるのかという、ちょっと裏話的なことを書こうと思います。
3月にそのブログを書いていたときは、メーカーから「廃番です。在庫ある限りです」と伝えられてかなり焦っていました。
そして「ラストチャンス」と銘打って最後の受注をオンラインで受け付けました。そのおかげで当時残っていた白と黒の生地はすべて買い占め、何十着ものワークシャツとなって皆さまのもとに旅立ちました。本当にありがとうございました!
(ご愛用いただけていますか?)
生地が発掘される?
それが最近になって連絡があり「あの生地が発掘されました」と。
発掘とは?と皆さんも「?」が浮かんでいると思いますが、僕も一瞬なぜ?と思いました。
あれだけ皆さまに「ラストチャンス」とお伝えして、当時は「やばい!」と思ってオーダーしてくださった方もいたと思います。
それなのにまだ在庫があった、、
お気に入りの生地がまだ使えるということはすごく喜ばしいことなのですが、こちらがやったことが「閉店商法」みたいになってしまって、なんだかな…と思っていました。
でも、こんなに良い生地はありがたく使わせてもらうのが一番ですので、どうしてこういう事になるのか、その背景まで皆さんにも知ってもらい、これからもこの綿麻ツイルを愛でていこう!というブログになっています。
キープ→キャンセル→発掘
※これは今回のケースなのでアパレルが全てこれに当てはまるわけではないということを前置きしておきます。
あるアパレル会社が、この綿麻ツイルを(仮に10反)企画で使うために「キープ」していました。(春の時点でこちらには在庫なしと伝わっていたので、その時点でキープしていたのかなと想像しています)
ただ、生産数量の調整があったのか、実際に服になったのは(仮に7反)で、3反が生地メーカーにキャンセル分として戻ってきて、それが「発掘されたもの」としてこちらに連絡がくるというのが裏側で起きていることです。
せっかく戻ってきたんだし救い出しましょう!
まあ、企画の都合だからしょうがないのかもしれませんが、キャンセルされた生地メーカーは、中途半端な数量を売る先を見つけなければいけないし、僕らのような小規模事業者は「無いと思っていたのにあるの…?!」と振り回される。
使い切る前提のキープじゃないのかよ!なんだかな…と思いつつ、素直にせっかくいい生地なのにもったいない!とも思うので、気持ちを切り替えていきます。
『ワークシャツ365』まだまだ作ります
ということで(素早い切り替え)、ホーローシャツ自慢のフリーサイズシャツはまだまだお作りできますので、気になっていた方、すでに持っていて2着目以降をお考えの方、ぜひ2025年のうちにオーダーされることをオススメします。
春にお届けしたいというのがひとつと、2026年から料金の改定を行うことが大きな理由です。
料金改定についてはこちらをお読みいただきたいのですが、全体的に10%ほどの値上げとなる予定です。可能な方はお早めにご検討くださいね。
まだまだこの生地でシャツが作れることを喜んで、前向いていきます!
(写真をタップしていただいても商品ページが見られます↓)

